第10回:2011年2月12日

― ワークショップテーマ 「知的・発達に障がいのある人と美術館」 ―

◆第10回ワークショップ◆

日 時 : 2011年2月12日(土) 10:30〜15:30
テーマ :「知的・発達に障がいのある人と美術館」
会 場 : 横浜市民ギャラリーあざみ野
観察した展覧会 : 「あざみ野コンテンポラリーvol.1 イメージの手ざわり展」
参加者数 : 14人(うち、リードユーザー2人、ヘルパー1人)
ワークショップリーダー : 平井康之(九州大学芸術工学研究院准教授)

[Aグループ]………………………………………………………… 詳細はこちら。
アートかれんに通所している女性。創作活動が好きで作品を発表している。自分の作品を人に見てもらえるのはうれしい。アートかれんでは個室ではなくほかの利用者と同じ部屋で創作している。ある程度会話が普通にできる。受け答えができる。「イメージのてざわり」展は2回目。
母親と一緒に行動することが多い。初めていく場所はこわい、一人で歩けない。何度か道順を覚えれば一人でも行動できる。あざみ野は一人でも来られる。幼い頃にピアノを習っていた。美術館に行くのは好き。アニメが好き。お気に入りの本を持ち歩いていると安心する。初めての人と問題なく話せるので、障害の程度が重いという印象を受けない。写真を撮るのが好き。家族の記念写真などをよく撮る。普段はスケッチブックや0号程度の大きさのボードに水彩絵の具などで作品を描く。出品作家の川戸由紀さんと親しい。映像はつくったことはないが興味がある。
[Bグループ]………………………………………………………… 詳細はこちら。
20代女性。ゆっくりと、わかり易い表現で話せば、会話に支障はない。 美大生のお姉さんと一緒に参加。 お姉さんとは、よく美術館で絵画展を鑑賞する。 鑑賞するのが速く、お姉さんが鑑賞している間に椅子に座って待っていることがある。 退屈したり、疲れやすく、居眠りをすることがある。 機織りでマフラー等を制作する仕事をしている。 沢山の人がいる場所で、人酔いすることがある。 美術館に行くと、ポストカードを買って帰り、家族にあげたり、部屋に飾ったりしている。







会場図1階


作品リスト


会場図2階



リーフレット


リーフレット




[Aグループ]

リードユーザー
アートかれんに通所している女性。創作活動が好きで作品を発表している。自分の作品を人に見てもらえるのはうれしい。アートかれんでは個室ではなくほかの利用者と同じ部屋で創作している。ある程度会話が普通にできる。受け答えができる。「イメージのてざわり」展は2回目。
母親と一緒に行動することが多い。初めていく場所はこわい、一人で歩けない。何度か道順を覚えれば一人でも行動できる。あざみ野は一人でも来られる。幼い頃にピアノを習っていた。美術館に行くのは好き。アニメが好き。お気に入りの本を持ち歩いていると安心する。初めての人と問題なく話せるので、障害の程度が重いという印象を受けない。写真を撮るのが好き。家族の記念写真などをよく撮る。普段はスケッチブックや0号程度の大きさのボードに水彩絵の具などで作品を描く。出品作家の川戸由紀さんと親しい。映像はつくったことはないが興味がある
主な気づき
・特に暗闇はこわくない。
・「Tool’s life」は前回見て帰った後に作品を思い出し、家族で話すことが出来た。
・身近な日用品を題材にしているのでわかりやすい。
・家族でコミュニケーションができるような作品がよい。
・「TAIL LIGHT」にタクシー運転手がいて場を盛り上げてくれるのがとてもよい。
・順路のわかるものがほしい。
・言葉よりも絵のほうが理解しやすい。
・キャプションや案内の文章はなかなか読まない。
・(お母様も)夕方よりも午前中に出かけることが多い。
・作品ごとに解説をしてくれるスタッフがいてよかった。体験の仕方がわかる。
発表につながった主な気づき
・絵で情報がわかるようなピクトグラムをつくる。
・障害をカバーするのではなく、障害のつらさをやわらげたり忘れさせてしまうような、その空間にいるときはアートに夢中になれる展示、夢中にさせてくれる人の存在がほしい。
・知的障害について知識を持つ専門家と美術館、作家との連携が必要。
・体験型作品の急な体験によりパニックになってしまうよりも、事前に大きな音が出る、暗い部屋であるなどの情報がわかるといい。
・体調が悪くなったり気持ちが落ち着かなくなったときにすぐに休憩スペースへ出られるとよい。
・(体験型の作品が多かったので)一緒に盛り上げて遊んでくれる人の存在がほしい。
・知的発達障害を持つ人を優先する、見やすい環境をつくれるような時間帯をつくる。午前中など。
発表したアイデア
「夢中案内人(ナビゲーター)のいる美術館」
お客さんをアートの世界に夢中にさせる美術館。障害を持つ人にも そのつらさを一時忘れさせてくれるような美術館。雰囲気を盛り上 げ和ませてくれるようなスタッフがいる。事前に作品の内容がわか るようなピクトグラムをつくる(ex.大きな音が出ます、中は 暗いです)。常設にすると初めて体験する楽しみがなくなるので時 間帯で設置をはずす。午前中は知的障害を持つ人優先、または鑑賞 しやすい環境にする。

展示室での観察


展示室での観察


気づきの共有中


[Bグループ]

リードユーザー
20代女性。ゆっくりと、わかり易い表現で話せば、会話に支障はない。 美大生のお姉さんと一緒に参加。 お姉さんとは、よく美術館で絵画展を鑑賞する。 鑑賞するのが速く、お姉さんが鑑賞している間に椅子に座って待っていることがある。 退屈したり、疲れやすく、居眠りをすることがある。 機織りでマフラー等を制作する仕事をしている。 沢山の人がいる場所で、人酔いすることがある。 美術館に行くと、ポストカードを買って帰り、家族にあげたり、部屋に飾ったりしている。
主な気づき
・キャプションをその場で読むのは難しいけれど、内容は知りたい。
・暗さや音の大きさで、驚かないように配慮することが必要。
発表につながった主な気づき
・キャプションをその場で読むのは難しいけれど、内容は知りたい。
・入り口で、見たい作品を選びたい。
発表したアイデア
「宝さがしで思い出をもちかえろう。」
・キーワード:解説、持って帰る、わかりやすく、コミュニケーション。
・入り口のところに、日めくりカレンダーのように同じ解説を沢山用意しておく。
・好きな作品の解説を一枚ずつ取り、作品を鑑賞した後、家に持ち帰って、家族等とゆっくり読めるようにする。
・解説は、触ることの出来る作品、触ってはいけない作品、大きな音の出る作品、暗い部屋にある作品、などの分類をして、一目で分かるようなサインで示して、グループごとに壁に設置する。

展示室での観察


展示室での観察


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