第9回:2011年2月11日

― ワークショップテーマ 「親子と美術館」 ―

◆第9回ワークショップ◆

日 時 : 2011年2月11日(金・祝) 10:30〜15:30
テーマ :「親子と美術館」
会 場 : 横浜市民ギャラリーあざみ野
観察した展覧会 : 「あざみ野コンテンポラリーvol.1 イメージの手ざわり展」
参加者数 : 21人(うち、リードユーザー4人)
ワークショップリーダー : 平井康之(九州大学芸術工学研究院准教授)

[Aグループ]………………………………………………………… 詳細はこちら。
1歳半の女の子とおとうさん、おかあさん。両親は美術館・博物館に勤めている。ワークショップなどものをつくるのはまだ参加できない。あまり人見知りをしない。動物が好き。絵を描いたり見たりするのは好き。絵本をよく眺める。
[Bグループ]………………………………………………………… 詳細はこちら。
6歳の男の子と、おかあさん。おかあさんはモノづくりのHPをしていて、お子さんは絵を描くのが好き。二人でコマ取りアニメーションを試作中で、お二人とも美術には馴染みがある。美術館だけでなく、博物館へ行くことが多い。
[Cグループ]………………………………………………………… 詳細はこちら。
4歳の男の子とおかあさん。 年間250回以上、親子で美術館やギャラリーに行く。 お子さんの集中力の持続は、大人に比べて短いため、作品数の少ないギャラリーによく行く。 お母さんは、アート鑑賞日記としてブログをしている。 現代美術、歌舞伎、浮世絵などをよく鑑賞する。息子さんは、美術館やギャラリーに行くことにとても慣れている。







会場図1階


作品リスト


会場図2階



リーフレット


リーフレット




[Aグループ]

リードユーザー
1歳半の女の子とおとうさん、おかあさん。両親は美術館・博物館に勤めている。ワークショップなどものをつくるのはまだ参加できない。あまり人見知りをしない。動物が好き。絵を描いたり見たりするのは好き。絵本をよく眺める。
主な気づき
・「Tool’s life」のような大きな音や変化の激しいものをこわがる。
・暗い展示室をこわがる(普段はそれほど暗闇をこわがらない)。
・自分の足で歩いているので落ち着かない。
・ベビーカーは安心する(普段は美術館等でベビーカーに乗っている)。
・自分の視界より大きなものをこわがる。
・足元の動物のカットは動かないし手が届きやすい近さなのでこわがらない。
・美術館に行く前に内容よりもハード面の設備情報を確認したい(ベビーカーの貸し出しはあるか、ベビーカーで展示を見てよいか、授乳室はあるか、トイレにオムツ交換台やベビーチェアはあるか、エレベーターの有無・・・etc)。
・ホームページなどで確認できるとよい。
・親子で美術館に行くことがあるが、親子連れに対しての設備・サービスが十分でない美術館があり不便(東京都庭園美術館では館長室を授乳室の代わりとして対応してくれた)。
・5歳児は仕組みがわかって自分から楽しむようになるが、1歳半はまだ感覚的に捉えるので快か不快か、自分にとってこわいものかそうでないかなどの判断をする。
・作品から仕掛けるような動きではなく、子どもの主体的な動作によって反応するものがよい。
・自分の目線の高さのものはこわがらない。
発表につながった主な気づき
・見る年齢にあわせて音量を調節できる。
・明るい部屋と暗い部屋の差が少なくなるような照明の調節ができる。
・展示作品の数は多すぎるのはよくない。
・導線を強要しない展示をする。何度でも自由に出入りができる。
・親子連れ優先の時間をつくる。
・高さを自由に調節できるような展示台。
・作家の意図よりもユーザーの立場を優先すべき。(一部反論あり)
・幼児は音に対して敏感。
・幼児は判別できる色彩が限られている。
・幼児は展示室を歩くだけの体力が無い。
発表したアイデア
「やわらかな美術館・楽しみ方∞(無限大)」
・∞フレキシブルな美術館。
・子どもの目線になれる三輪車。
・子供の目線になって気持ちを理解する。

展示室での観察


気づきの共有中


発表の様子


[Bグループ]

リードユーザー
6歳の男の子と、おかあさん。おかあさんはモノづくりのHPをしていて、お子さんは絵を描くのが好き。二人でコマ取りアニメーションを試作中で、お二人とも美術には馴染みがある。美術館だけでなく、博物館へ行くことが多い。
主な気づき
・キャプションや作品説明が足らない。もう少し詳しく知りたい。
・どの作品にも触れられる状態であったのが、少し気になった(子供が触ってしまわないか、壊してしまわないか、不安になる)。
・子供がよく、床に座っていた。パンフレットは、会場内では使いづらかった。
・どこを見ていいか分かりづらかった。子供が途中で飽きてしまうことが多い。
発表につながった主な気づき
・さわっていいもの、悪いものが分からない(ひとつ触ると、ほかの物も触っていいと思うこともある)
・子供と美術館へ行くときは、パンフレットは使いづらい。
・子供がよく床に座ったり、ジャンプしたりしていた。
発表したアイデア
「かぞくみんなのアート」
・(さわって良い作品がある時は)さわっていいものと悪いものを、分かりやすく色で分ける。
・子どもパンフレットを配布して、親子で使えるようにする。
・展示会場内に、子どもの使えるワークスペースを設置。
・ワークスペースでは、展示の内容を親子で共有するヒントになるような立体物や掲示、またお絵かきコーナーがある。
・ワークスペースは座り込めるスペースにし、座りながらメモや、鑑賞ができる。→子どもを託児所へ預けるのではなくて、美術館へ行ったら、親子でアートを共有したい。
・ワークスペースでつくられたものを、館内に展示

展示室での観察


アイデア展開中


[Cグループ]

リードユーザー
4歳の男の子とおかあさん。 年間250回以上、親子で美術館やギャラリーに行く。お子さんの集中力の持続は、大人に比べて短いため、作品数の少ないギャラリーによく行く。 お母さんは、アート鑑賞日記としてブログをしている。 現代美術、歌舞伎、浮世絵などをよく鑑賞する。息子さんは、美術館やギャラリーに行くことにとても慣れている。
歩行時に、杖を使用する場合がある。
主な気づき
・親子ワークショップは入門者向け。それなしでも気軽に美術館に来られるようになるのが目標。
・鑑賞中にお子さんの集中力が切れたときに休める場所やトイレが、展示室の合間に欲しい。
・映像アーカイブの様に沢山の情報が見られる機器は、お子さんがやめられなくなってしまうので、暗転の時間を長くして離れるタイミングをはかりやすくしたり、休憩室に置くなどの工夫がほしい。
・親子ワークショップは入門者向け。それなしでも気軽に美術館に来られるようになるのが目標。次のステップにあがる機会が無い。
発表につながった主な気づき
・親子ワークショップは入門者向け。それなしでも気軽に美術館に来られるようになるのが目標。次のステップにあがる機会が無い。
・お子さんは、作品の写真を撮ったり、模写をすることで、興味を持って楽しめる。
・今回のユーザーさんが美術館に求めていることは、何かを発見したり、何かを得たという実感を得て帰りたいという点。
・お子さんが美術館に来て、楽しかったという印象を持って帰れるように親御さんが気をつけている。
・親御さんの好きな作品や、説明できる展示を見に行くことで、会話が弾んでお子さんも楽しめる。
発表したアイデア
1.写真コンテスト:お子さんが展示の写真を撮って、その作品を出口の所に貼って帰る。
2.小さい仕掛け:「黒電話とってみた?」展示室の出口に、このようなヒントを掲示する。展示室に戻り、インスタレーション内の黒電話をとってみると、話が出来る。
3.お母さんのための下見会:お母さん向けに、事前に展示を見たり、お子さん連れで楽しむためのこつを共有したりする機会を設ける。その際、お子さんを預かったり、別の鑑賞会をするなど、お子さんを連れて来られるようにする。

展示室での観察




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