第4回:2010年2月7日

― ワークショップテーマ 「視覚に障がいがある人と美術館」 ―

◆第4回ワークショップ◆

日 時 : 2010年2月7日(日) 10:30〜15:30
テーマ :「視覚に障がいがある人と美術館」
会 場 : 横浜市民ギャラリーあざみ野
観察した展覧会 : 「音が描く風景/風景が描く音 鈴木昭男・八木良太展」
参加者数 : 24人(うち、リードユーザー6人)
ワークショップリーダー : 平井康之(九州大学芸術工学研究院准教授)

リードユーザーリスト:

[Aグループ]………………………………………………………… 詳細はこちら。
リードユーザー
中途失明の男性。美術館をよく利用し、ワークショップ経験も豊富。
[Bグループ]………………………………………………………… 詳細はこちら。
リードユーザー
全盲の女性。美術館には触って鑑賞できる展示や会話で鑑賞するプログラムがあると行く程度。
[Cグループ]………………………………………………………… 詳細はこちら。
リードユーザー
視覚障がいの女性。美術館へはたまに訪れる。
[Dグループ]………………………………………………………… 詳細はこちら。
リードユーザー
視覚と左耳聴覚に障がいのある女性。軽度の記憶障がい。美術館にはほとんど訪れない。
[Eグループ]………………………………………………………… 詳細はこちら。
リードユーザー
全盲・方向感覚・歩くのに少し障がいがある男性。美術館には、ごくまれに訪れる程度。
全盲の女性。美術館はあまり訪れない。




リーフレット





作品リスト:

[Aグループ]

リードユーザー
中途失明の男性。美術館をよく利用し、ワークショップ経験も豊富。
主な気づき
・館内の動線が単調で、観覧後「どこ」で「なにを見た」と記憶するのが大変であり、情報の触れ方に楽しみがない。
発表したアイデア
・テーマごとに違う動線や、違いに気がつくような仕組みが必要。
・いろんな人と感想を共有できる場所があっても、コミュニケーションのきっかけがないと話しかけるのは難しいと思い、その雰囲気作りに「遊び心」があるといい。



[Bグループ]

リードユーザー
全盲の女性。美術館には触って鑑賞できる展示や会話で鑑賞するプログラムがあると行く程度。
主な気づき
床材の変化が視覚障がいがある方にとって有効な情報。
砂時計の作品の音が、ほかのグループの会話によって聞こえなかった。
発表したアイデア
・「みんなの美術館展」。鑑賞ガイドプログラムなど、さまざまな条件を持つ方が鑑賞を楽しむための試みを実践、展示した展覧会。

展示室での観察


設備の観察

[Cグループ]

リードユーザー
視覚障がいの女性。美術館へはたまに訪れる。
主な気づき
・展示や音声で作家のわかりやすい説明が欲しい。
・受付で簡単な説明文章が欲しい(点字や拡大文字で作品タイトルや作家名などがわかるもの)。
発表したアイデア
・受付で鑑賞方法を選べるマトリクス(表)を提示。
・気分やガイド方法などを自由に組み合わせできる(「元気になりたい」「癒されたい」、「視覚」「聴覚」などを選択すると、音声ガイドやアートサポーター、点字・ハンズオン作品などが提供される)。



[Dグループ]

リードユーザー
視覚と左耳聴覚に障がいのある女性。軽度の記憶障がい。美術館にはほとんど訪れない。
主な気づき
・作品についても、鑑賞方法についても説明が足りない。やさしい人にもっと説明してほしい。
・リードユーザーにとっては、屋外(自然のあるところ)の方が快適。
発表したアイデア
・光や自然と作品が一緒に楽しめる、開放的な美術館。
・展示室外に来館者が作品を作ったり、展示作品の技法や制作プロセスを体験できるスペースを作る。
・展示や美術館利用について、やさしく説明するガイド。(展示室入り口近くにカフェスペースを設け、来館者はガイドとお茶をしながらリラックスした関係に。その後に展覧会へ。)

展示室での観察


展示室での観察

[Eグループ]

リードユーザー
全盲・方向感覚・歩くのに少し障がいがある男性。美術館には、ごくまれに訪れる程度。
全盲の女性。美術館はあまり訪れない。
・チラシなどに、「特別にサポートが必要な人は問い合わせてください」と一言載っているだけでも、安心できて、そこに訪れようと思う。
・音声ガイドは必ずしも視覚に障がいがある人にとって親切なツールではない。
・情報が少ない(学芸員やアートサポーターなどの人物がいることを知らなかった)。
発表したアイデア
・美術館の企画などについて、主要な美術館のQRコードが載っている折込チラシを作成する。このチラシには、必ず「問い合わせ」をしても構わないということを記載する。
・チラシは美術館ごとに切り込みが入っているため、それを切り取ってクーポンとして使用することができる。
・QRコードで読み取ると、音声で企画について説明してもらえる。
・グループによる鑑賞を週1くらいで行う。(アートサポーターを一人含める)




展示室での観察


気づきの共有中




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